ピアノ講師/ピアニストの安東理恵と申します。
私は日本で生まれ育ち、90年代に渡米しました。そして2021年1月、シアトル郊外のベルビューから実家のある神奈川県に戻ることとなりました。
18歳の時、東京のある街の橋の上で声をかけてくれた手相見習いの方に、「将来、海外に移住するでしょう」と宣言されたことがあります。そして数年後、その予言通りの道を歩むこととなりました。異国の地での生活は、日本のそれとはまったく異なるものでしたが、若さゆえに自然な形で新しい環境に溶け込んでいきました。
大学院では、これまで経験したことのない量の勉強をしました。最初の大学院では日本人は私一人。院生レベルの授業についていくには、彼らの3倍の努力が必要だと感じ、毎日必死に勉強しました。同時に、1日に4時間から12時間の練習を行い、学校で与えられた週に20時間のTAの仕事をこなすためにも必死でした。そうした経験を通じて、成功や失敗を経て、笑顔や涙を経験しながら、生きる力と成長のための内なる強さを培ってきたと感じています。
ワシントン大学を卒業してから、教えることに本格的に力を注ぎ始めました。最初は2人の生徒だったスタジオも、2020年までに30人の生徒が集まるスタジオに成長し、ウェイティングリストを更新する余裕がないほどの状況になりました。人数が増えても教育の質を絶対に落とさず、一人ひとりに真心を込めて指導してきたつもりです。
日本に戻ってからは、約半数の生徒がスタジオを卒業しましたが、それから月日が経ち、リモートでも変わらずレッスンを続けています。
このブログでは、アメリカでの経験などを少しずつ皆さんにお伝えしていければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
大人になってからピアノを始める魅力 大人になってから何かを始めるのは、勇気がいることです。特にピアノのような楽器は「子どもの頃から習っていないと上達しにくいのでは?」と不安に思うかもしれません。けれど、ピアノは何歳からでも楽しめる楽器であり、大人だからこそ得られるメリットもたくさんあります。「やってみたい」という気持ちを大切に、一歩を踏み出してみませんか?
ピアノを習っていると必ず出てくる「スタッカート」。多くの生徒さんが「スタッカート=はねる」と理解してしまいがちです。しかし、実際は「はねる」のではなく、「音を短くする」意味です。では、どうすれば美しく効果的なスタッカートが弾けるのでしょうか? 今日はスタッカート奏法について詳しく解説します。
ピアノを始めるなら、最初の基礎をプロの先生に習うことをおすすめします。特に、姿勢や手の形は、アルペッジョやスケール、音色作りなどの基礎となり、上達に欠かせない重要な要素です。
アメリカでの学生時代からスタジオを立ち上げるまでの経緯、そして成長に至るまでの過程を、いくつかの記事に分けてご紹介したいと思います。学生時代の自由な暮らしやバイトの話しなどもしています。この経験がどなたかの参考や励みになれば幸いです。
田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩17分、あざみ野行きのバスを使うと往復の坂道も楽です。「あざみ野駅」からは徒歩20分、こちらもバスをお使いになる事をおすすめします。