大学生の頃に初めて生徒さんを教える経験をしたのは、桐朋の弦楽器専攻で受験した地元の後輩の副科ピアノと、近所のお子さんたちでした。その頃はまだ経験が浅く、特に小さなお子さんを教える方法については不安もありました。若くて20歳になったばかりの学生でしたので、今とは全く違うレッスンだったと思います。
リモートレッスンに対しては、先生と生徒との距離感や音の質感など、多くの懸念があると思います。スタジオではリモートレッスンを始めて4年になりますが、最初は長期的にリモートレッスンをする事に対し、少なからず不安を感じながらレッスンを進めてきました。
私の尊敬する二人のピアニストは、パンデミックが起きる何年も前から、必要に応じてシアトル/ベルビューからアジアや東海岸に住む生徒たちとオンラインレッスンをしていました。そのため、対面からオンラインレッスンへの移行には抵抗を感じることはありませんでした。むしろ、生徒たちが世界中にいてもレッスンができるという可能性を信じていました。そして、ロックダウンが始まったことで、自分自身でもそれを試すきっかけとなったのです。
ピアノ講師/ピアニストの安東理恵と申します。 私は日本で生まれ育ち、90年代に渡米しました。そして2021年1月、シアトル郊外のベルビューから実家のある神奈川県に戻ることとなりました。