出さない勇気を持つ(左手について)

ピアノを勉強する生徒さんであれば、左手の重要さはレッスン中に先生から頻繁に聞くことの一つだと思います。私もそれを言う講師の一人で、生徒さんには左手の練習方法やどれだけ重要かと言うことを口を酸っぱくしてお伝えしています。生徒さん側からしたら、頭ではわかっていても、中々うまくコントロールできない事が多いです。左手と右手の力加減のバランスが取れなかったり、それ以上に演奏中左手がどれだけ脱力しなければいけないのか加減が難しいのだと思います。私もかつてはそうでした。さて、今回は左手が伴奏の場合の力加減や練習方法などのお話です。

海外在住や帰国子女の生徒さんへのピアノレッスン

大学生の頃に初めて生徒さんを教える経験をしたのは、桐朋の弦楽器専攻で受験した地元の後輩の副科ピアノと、近所のお子さんたちでした。その頃はまだ経験が浅く、特に小さなお子さんを教える方法については不安もありました。若くて20歳になったばかりの学生でしたので、今とは全く違うレッスンだったと思います。

オンラインレッスン

私の尊敬する二人のピアニストは、パンデミックが起きる何年も前から、必要に応じてシアトル/ベルビューからアジアや東海岸に住む生徒たちとオンラインレッスンをしていました。そのため、対面からオンラインレッスンへの移行には抵抗を感じることはありませんでした。むしろ、生徒たちが世界中にいてもレッスンができるという可能性を信じていました。そして、ロックダウンが始まったことで、自分自身でもそれを試すきっかけとなったのです。