ピアノを勉強する生徒さんであれば、左手の重要さはレッスン中に先生から頻繁に聞くことの一つだと思います。私もそれを言う講師の一人で、生徒さんには左手の練習方法やどれだけ重要かと言うことを口を酸っぱくしてお伝えしています。生徒さん側からしたら、頭ではわかっていても、中々うまくコントロールできない事が多いです。左手と右手の力加減のバランスが取れなかったり、それ以上に演奏中左手がどれだけ脱力しなければいけないのか加減が難しいのだと思います。私もかつてはそうでした。さて、今回は左手が伴奏の場合の力加減や練習方法などのお話です。
レッスン中部分練習をする場面で、「もっとゆっくり!」という経験ありませんか?ゆっくり?弾いてますよ!こんなにゆっくり!と思っているのに、一体どれだけゆっくりすればいいの?と、言うことで、今回は「ゆっくり練習」について書いてみたいと思います。
私が子供だった昭和50年代は、厳しい訓練と罵倒に耐えるスポ根アニメの再放送をテレビで観て、現実世界でも「スパルタ教育」なんて言葉をよく聞いたものです。音楽界でも、どこかまだ昔の厳格な雰囲気を引き摺っていました。
大学生の頃に初めて生徒さんを教える経験をしたのは、桐朋の弦楽器専攻で受験した地元の後輩の副科ピアノと、近所のお子さんたちでした。その頃はまだ経験が浅く、特に小さなお子さんを教える方法については不安もありました。若くて20歳になったばかりの学生でしたので、今とは全く違うレッスンだったと思います。
リモートレッスンに対しては、先生と生徒との距離感や音の質感など、多くの懸念があると思います。スタジオではリモートレッスンを始めて4年になりますが、最初は長期的にリモートレッスンをする事に対し、少なからず不安を感じながらレッスンを進めてきました。